日々を無気力に感じる若者に読んでほしい 『上京物語~僕の人生を変えた、父の五つの教え~』
今思い返してみると、高校1年生の頃の“ぼく”は卑屈だった。
中学で“勉強のできるほう”だったぼくは、地元の進学高の高校に入って周囲のレベルの高さに驚いた。クラスでの順位は下から数えたほうが早い。高校に入って、ぼくは特に勉強がきらいになった。
中学1年生の頃は、楽しくて勉強していた。勉強すれば、当然点数と順位は伸びてくる。順位が高ければ、周りからはすごいと言われる。しかし、ぼくは気付かないうちに、“人と比べて、人の目を気にして勉強する”ようになっていた。
ぼくは“人と比べて”良いか悪いかを判断する人間になってしまっていた。そんな中、両親から一冊の本を薦められた。
その本が「上京物語~僕の人生を変えた、父の五つの教え」である。
「上京物語」を読んで、ぼくは変わった。「上京物語」には、今まで全く考えたことのない価値観が紹介されていた……
”きみ” は自分の見た目や境遇を人と比べてはいないだろうか?
私たちは、小さいころから ”競争社会” に身を置いてきた。
中学校・高校とテストの成績を人と比べられ、
社会に出れば、就職という競争に巻き込まれる。
そのせいか、私たちは無意識のうちに人と比べる習慣を得てしまった。
しかし、この考え方は正しいのだろうか……
目次
- はじめに
- 幸せとは人との比較で決まる
- 今ある安定が将来まで続く
- 成功とはお金持ちになることだ
- 自分なりの価値観を築く ー「時間」を投資する
- 自分なりの価値観を築く ー 頭を鍛える
- お金を稼げることの中からやりたいことを選ぶ
- 失敗しないように生きる
- まとめ
1.はじめに
「上京物語」は次の2つのパートに分かれている。
パート1 ー 成功を夢見て上京した少年 ”祐介” の半生を描いた小説パート
パート2 ー 父から ”祐介” へ ”人生の破るべき5つの常識の殻” を伝える手紙パート
パート1はぜひ自分で読んでみてほしい。
この記事では、パート2 ー 手紙パートの ”人生の破るべき5つの常識の殻” の簡単な要約をできるだけ分かりやすく執筆しようと思う。
「上京物語」は、多くの人にオススメしたい一冊ですが、特に ”日々を無気力に生きる若者(高校生・大学生)” や、 ”生きずらさを感じる社会人の方” にお勧めしたいと思っております。
2.幸せとは人との比較で決まる ー 破るべき5つの常識の殻
”きみ” は自分の見た目や境遇を人と比べてはいないだろうか?
私たちは、小さいころから ”競争社会” に身を置いてきた。
中学校・高校とテストの成績を人と比べられ、大学を卒業すると、就職という競争に巻き込まれる。
そのせいか、私たちは無意識のうちに人と比べる習慣を得てしまった。
しかし、この考え方は正しいのだろうか……
みんながそうだから、正しいのだろうか……
『幸せの基準は、自分自身で決めるものだ。』
(p136)
『他人なんか比べなくても、 昨日の自分よりも一歩でも前進しようと努力していると
き、人は幸せを感じるようにできているんだ。』
(p138)
3.今ある安定が将来まで続く ー 破るべき5つの常識の殻
世の中の多くの人は、自分の力では変えられないものをあてにしている。
それが、あたかも安定していると錯覚し、人生設計をしている。
なぜ、そんな生き方をして平気な顔をしていられるのだろうか。
それは、皆が当たり前のこととして疑わない ”常識” だからだ。
安定とは、特定の職業に就いたり、高価なものを手に入れた時に発生するものではない。
『本当の安定というのは、自分の力で変えられることを、変えようと努力しているとき
に得られる心の状態のことをいうんだ。』
(p148)
4.成功とはお金持ちになることだ ー 破るべき5つの常識の殻
「何かを始める資金がなければ、自分のしたいことはできない。」
成功者になれなかった人々は口をそろえて言う。
しかし面白いことに、成功者は誰一人としてそうは考えない。
『成功する人というのは、今この瞬間からでも、やりたいことを始められる人なんだ
よ。』
(p152)
『成功者になるということは、お金持ちになるということではないんだ。』
(p161)
"きみ" はやりたいことではなく、お金が行動の基準になっていませんか?
5.自分なりの価値観を築く
では、どうやって自分なりの価値観を作ればよいのか?
①時間を投資する
多くの人は、自分持っている貴重な財産である "時間" を、すぐその場で ”お金” に替えて生きている。
『でも、この貴重な財産である ”時間" を投資すれば、それこそ大きなものとなって返
ってくる。』
(p172)
②頭を鍛える
では、時間を何に投資すれば良いのだろうか?
人間は、他の動物と比べて "頭" が発達しているから、生態系の頂点に立てた。
『一生自分の好きなことをやって生きていく強さが欲しければ、人間の持つ一番の武器
である頭を鍛え続けていかなければならないんだ。』
(p182)
③心を鍛える
人生という時間を投資すべきもう一つのこと。
それは "心を鍛える" ということだ。
『その人が心の中で何を考えているかで、人生は決まってくる。』
(p183)
だから、心は常に積極的に、明るく、前向きにしておかなければならない。
心のあらゆる消極的な考え方を捨てろと言われてできるはずがない。
あなたはそう考えるかもしれない。
『しかし、前向きな生き方をしたいと心から願う人は、そうできるようになる。』
(p185)
心というのは日々の生活の中で作られ、変わっていく。
昨日まで悲観的な心は、常に前向きなことを考える心に変わることができる。
しかし、すぐにというわけにはいかない。
腹筋と同じで、努力し続けなければならないのだ。
6.お金を稼げることの中からやりたいことを選ぶ ー 破るべき5つの常識の殻
成功を夢見て人生をスタートさせたのに、
思い通りにいかなかった人たちに共通する2つの壁がある。
一つは十分な資金がなかったという "お金" の問題。
二つ目の壁は “やりたいことをどうやって見つけるか” だ。
そもそも、やりたいことって何だろう?
”やりたいこと” は、本来お金を払ってでも手に入れたいと思っていることを指す。
ところが、多くの若者は "やりたいこと" を "お金が稼げるものの中で"と、勝手に条件を付け加えてしまっている。
さらに、やりたいことは、いきなり思いつくものではない。
学校の勉強だけをして、将来やりたいことが見つかると思いますか?
『自分が一生をかけてやりたいと思えることは、時間をかけて、真剣に取り組み、工夫
を重ねた経験があることの中からしか生まれてこない。』
(p194-195)
『やりたいことというのは、自分が世の中の人の役に立てると自信を持てること、それ
を通じて人を幸せにできると思えるものの中にこそあるのだ。』
(p196)
7.失敗しないように生きるー 破るべき5つの常識の殻
"きみ" は、中学・高校と受験に失敗せずに、少しでも良い大学へ行き、少しでも就職に有利になるように生きる。
これが成功への "人生の近道" だと思っていないだろうか?
親も子供にそんな人生を与えようとするし、先生たちも、少しでも良い学歴を目指せとアドバイスをする。
世の中の成功者と言われる人々を思い浮かべてほしい。
元アメリカ大統領であり、元不動産王として知られるドナルド・トランプは、1990年・1991年に2億5000万ドル(約275億円)の赤字を経験している。
Candy foxx の "DJ社長" も炎上によるアリーナツアーの中止や、多額の借金による経済的に苦しい生活を経験している。
成功者と言われる人々は、成功率そのものが突出しているわけではない。
誰よりもたくさん挑戦して、誰よりもたくさん失敗してきたのだ。
『つまり、誰よりも多くの成功を手にした人は、誰よりもたくさん挑戦した人でしかな
い。同時に、誰よりもたくさん失敗を経験してきている。』
(p202)
失敗の経験が少ない人はプライドが高くなる。
そして、プライドが高い人間ほど「俺が失敗するわけにはいかない」と強く思うようになり、挑戦する勇気をなくしていく。
『挑戦する勇気を失った者は、幸せな人生をも失ってしまう。』
(p205)
大切なのは予想通りの結果を手に入れることじゃない。
挑戦する勇気を持ち続けることだ。
『成功した人がかっこいいんじゃない。挑戦し続ける生き方をするのがかっこいいん
だ。』
(p208)
人生におけるただ一つの失敗は、やりたいことがあったのにも関わらず、結果を恐れて動けないまま、人生を終えることだ。
『普通の人が失敗と呼んでいる出来事こそが、人生に感動や感謝、新しい出会いといっ
た、幸せな人生を送るうえで必要なものをすべて運んでくれるんだ。』
(p211)
8.まとめ
”破るべき5つの常識の殻” を理解いただけたでしょうか?
- 幸せとは人との比較で決まる
- 今ある安定が将来まで続く
- 成功とはお金持ちになることだ
- お金を稼げることの中からやりたいことを選ぶ
- 失敗しないように生きる
『上京物語 ~僕の人生を変えた、父の五つの教え~ 』著者である
喜多川泰さんは『上京物語』の執筆に5年の歳月を費やしたそうです。
『上京物語』は、喜多川泰さんの多くの思いがこもった作品だと思っております。
興味を持った方はぜひ読んでみてください。
この記事は、私の初めて作成した記事となっております。
まだ、不慣れで至らない点が多かったと思います。
少しでも、皆様に有益な情報として、この記事が役に立っていたらと思います。